専門看護師とは、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人・家族や集団に対して、水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識及び技術を深めた者で、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の役割を果たすことにより、保健医療福祉や看護学の発展に貢献します。認定は(社)日本看護協会が行っています。
専門分野としては、2013年4月の時点で、がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護の11分野があります。
教育及び認定の条件・システムは次のようになっています。
保健師・助産師・看護師のいずれかの免許所有者で
①看護系大学大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護分野の所定の単位を取得していること、それに加えて
②実務研修が通算5年以上、そのうち3年以上は特定の専門看護分野の実務研修で、前述の3年のうち1年は修士課程修了後の実務研修であること。この条件を満たす人が認定審査を受け、認定されれば専門看護師認定証が交付・登録されます。レベル保持のため、認定後5年ごとに更新審査があります。
2015年現在、103の大学院に専門看護師教育課程が置かれています。