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看護・医療系職業紹介
看護師もう一つ上の資格

看護師

  •  医療チームの一員として看護に専門的に関わるのが看護師です。看護の対象となるのは、病気の人のみではなく健康な人も含むことを認識しておく必要があります。すなわち、看護とは「健康な人に対しては健康の保持と増進、疾病の予防を行い、病気の人に対しては健康の回復、苦痛の緩和を行う」ということです。法律的には「保健師助産師看護師法」に規定があり、看護者の倫理観については「看護者の倫理綱領」に示され、これらの法律や規定を念頭において業務を行っているのです。
     医師の業務が「診断と治療」であるのに対して、看護師は医師の指示に基づいて「診療の補助」をし、自らの判断で対象となる人の「身の回りの世話」などをします。
     病院などにおける「診療の補助」としては、カルテの準備や整理、検温、検脈、注射、包帯交換など、「身の回りの世話」としては、食事、排泄、入浴、運動などがあります。これらの業務は目に見える看護ですが、さらに重要なのは、健康を害したことによる精神的な痛みや苦しみなど、目に見えないことに対する看護です。「心の痛みがわかる看護」をするということです。
     看護師の職場の中心は、病院などの医療機関ですが、療養所、老人保健施設、福祉施設、保健所、学校など多様です。高齢社会を迎えて特に在宅における看護として訪問看護などの重要性が高まっているのが最近の特徴ともいえます。
  •  看護師養成機関(学校・養成所)で3年以上学び、毎年2月末に行われる国家試験に合格すると看護師免許が取得できます。看護師資格を得るルートには、はじめから看護師資格を目指すものと、准看護師資格を経て看護師資格を得るものとがあります。
     准看護師から看護師をめざす場合、2年課程(進学課程)の看護学校・専修学校等で学ぶ必要がありますが、中学卒の准看護師の場合は、3年以上の実務経験が入学資格になります。また、准看護師として10年以上の経験を積んで通信制2年課程で学習し、国家試験を受けることもできます。
     最近の看護師養成の特徴としては、大学における看護学部の開設や増設です。大学に看護学部・学科を新たにつくる背景には、少子化による生徒減、看護師不足を補うなどの理由があるようですが、進路の決定に選択肢が増えたことを単純に喜んでばかりはおれないようです。慎重な学校選びをする必要があります。
     看護師志望者の増加も最近の特徴です。高校3年終了時点での現役受験の増加に加えて「社会人」の受験者の増加です。なかでも30代の女性の増加が顕著です。
     大学の看護学部・学科の増加は受け入れ枠の増加をもたらしていますが、競争はむしろ厳しくなっているといえます。
     専門学校卒業後に大学への編入希望者も増加傾向にあります。
    2015(平成27)年4月現在、約780校あります。大学の増加傾向は、続きそうです。なお、平成27年の国家試験の合格率は90.4%でした。
    資格を取るには?
  • ●病院の看護師の仕事(病棟)
     病院ではチームとして働くことが多いです。病院にもよりますがどの患者を担当するかという受け持ち制をとることが多く、担当する患者の治療上で重視すべきことなどを踏まえて看護計画を立てて、看護を進めていきます。また、チームとして医師、看護師、医療スタッフとの連携が重要になります。病院勤務は夜勤があるのも特徴の一つです。
    ●病院の看護師の仕事(外来)
     現在は外来でも簡単な手術や検査を行うようになりました。外来の看護師の大きな役割の一つは、そうした治療や処置の補助をすることです。いろいろな問題を抱える患者の療養生活を支えていくことも外来の重要な役割です。そのため的確な対応ができる能力と経験が必要です。
    ●診療所の看護師の仕事
     診療所では、地域との結びつきが強く、かかりつけの患者が多くなります。診療の助言に加えて、人々の生活に即した健康相談やアドバイスが重要な役割になります。診療所では健康な状態を長く保つようなかかわり方が大きな意味を持ち、そうした看護を実践できる能力が求められています。
    ●訪問看護の看護師の仕事
     訪問看護は、看護師が主体となる職場です。訪問を始めるときは医師の指示が必要ですが、日常の看護計画は看護師が立案し訪問看護を進めていきます。患者及び介護する家族を含めた状況を判断し、その状態に合わせた看護を進めることが重要です。もちろん医師や福祉スタッフとの連携も重要になります。
    ●福祉施設の看護師の仕事
     福祉施設も看護師の重要な職場です。特別養護老人ホームなどは医師が常駐しているところも多く、看護師は利用者の生活を健康面から支える役割をになっています。利用者の体調の変化を捉えながら医師と相談をして看護します。一歩先を見通す力が必要だといえます。
    ●企業内の看護師の仕事
     企業などでは、企業内クリニックや健康を管理する部署があります。看護師の役割は診療所とほぼ同じです。従業員の健康管理と健康増進のための活動もします。
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