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義肢装具士
義肢装具士とは?
「義肢」とは、義手・義足のことで、「装具」とはコルセットなどです。コルセットは腕や足などの機能に障害がある場合に装着して、機能の回復を図る、機能の低下を抑制あるいはその機能を補う働きをする器具です。よく見かけるのは、むちうち症などのため、首にコルセットをしている姿です。義足は、「義足のランナー」として陸上競技の100m走に健常者と一緒に走ることでも話題になったりしました。身近にも義足や義手をつけた人をよく見かけるはずです。
義肢装具士は、医師の指導のもとに、義手・義肢や装具の装着部分の型や寸法を取り、患者に合うものを製作し、さらにこれらの器具の調整や補修をする専門技術者です。このように、医師やリハビリテーションスタッフと協働して肢体不自由者を中心に身体障害者を支え、社会復帰・社会適応に貢献するように働いています。
◆義肢装具士の働く場?
義肢装具士は、医師の要請により病院・リハビリテーション施設などに出向いて、対象患者の症状などを聞いたうえで、製作にかかりますが、重要なことは、医師の意見に加えて患者本人の要望を聞くことです。
製作は、専門の会社である義肢装具製作所でしますので、働く場はそれらの製作会社ということになります。また、日本の義肢の製作技術の高さから、青年海外協力隊の一員として発展途上国や紛争地域に出かけて、技術を生かした支援活動をすることも多くなってきました。
◆義肢装具士の資格をとるには?
義肢装具士の資格取得は、下図の流れになります。
養成施設は、2015(平成27)年4月現在では、大学4校、専門学校6校で、義肢を必要とする障害者が多くみられるのに、技術者の養成施設はまだまだ不足しているといえます。