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看護・医療系職業紹介

言語聴覚士

  •  「言語」と「聴覚」ということばから、言語聴覚士の仕事は、「話すこと」「聞くこと」の機能障害者に対して、検査や機能回復の訓練をする専門職と受け取られますが、日本言語聴覚士協会では、その仕事内容を次のように説明しています。
    ①「話す」「聞く」「食べる」のスペシャリスト:これらの誰でも自然に行っていることが、病気や事故、加齢などで不自由になった方、また生まれつきこれらの機能に障害がある方もいます。このような「話す」「聞く」ということばのコミュニケーションに問題がある、また「食べる」即ち食べ物を飲み下す(嚥下)ことに問題がある方々の社会復帰(健常者と同じような社会生活ができるようにする)を手伝い、それぞれの方が自分らしい生活ができるように支援する。
    ②コミュニケーションや食べる障害に対応:超高齢社会の日本では、脳卒中患者が増大しその後遺症として、言語障害(失語症、構音障害)をもつ方が増えています。また、生まれつきの聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害などことばによるコミュニケーションの問題は多岐にわたりますが、これらの問題の本質や発現のメカニズムを明らかにし、対処法を見出すための検査・評価をし、必要な訓練・指導・助言などを医師や歯科医師と連携をとりながら行う。
    言語障害・音声障害・嚥下障害
    ③リハビリテーション医療:言語聴覚士によるリハビリテーション医療は、医師・歯科医師・看護師・理学療法士・作業療法士などの医療専門職、さらにケースワーカー・介護福祉士・ケアマネジャーなどの保健・福祉専門職、教育・心理専門職などと連携して取り組む。
     以上のように、言語聴覚士としての仕事は多岐にわたりますが、特に超高齢社会の現代、さらに将来において、その必要性がますます高まってくると思われます。いわば注目の専門職です。したがって、養成学校の新設も多くみられます。
  •  多くは、耳鼻咽喉科、歯科医、神経内科などの医療関係者と連携して働いています。  リハビリテーション医療の重要な役割と位置付けられていることから、総合病院のリハビリセンターでの役割も重要です。また、福祉分野では難聴幼児通園施設、肢体不自由児施設、特別支援教育などでも重要な働きをしています。
  •  言語聴覚士の資格取得は、下図の流れになります。
     養成学校での科目では、基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学など医学分野の専門科目が多くあります。国家試験の合格率も約70%と厳しい状況にあり、学習の難しさを示しています。 2015(平成27)年4月現在、約70校あります。
    平成27年実施:言語聴覚士国家試験合格者数
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